ほうき星を追いかけて

星のこととか、日々感じたこととか、いろいろ。

落ちこむ一歩手前の魔法

おはようございます。

いつも日記のようなものを垂れ流しているので、今日は日常的に役に立つ情報をシェアしていきたいと思います。

私の中で、ありえないくらいに落ちこんだ時に活躍するマインド。名付けて、メアリの魔法

秘密の花園』をご存知でしょうか。『小公女』や『小公子』で知られている、フランシス・ホジソン・バーネットの作品です。かなり有名なので、名前だけでも聞いたことがあるという方は多いはず。

まだ読んだことがないという方は、ぜひ手にとってみてください。書かれた時代が時代なので、かなり差別的な表現がありますが……。まあ、そんなことを言っていたら、過去の文学作品なんてほとんど読めなくなっちゃいますよね。

さて、メアリ・レノックスは『秘密の花園』の主人公です。甘やかされて育ってきたために、わがまま、かつ薄情な女の子なのですが、彼女の性格の特徴として、まず気の強さが挙げられます。

「『へえ、そうですか、ミスタ・ラージャ!』メアリが猛然といった。『みんなが引きずってきたって、ここで何も話さないわ。座って歯を食いしばって、何も教えてやらないもの。あんたを見もしない。ずっと床を見てる!』」
フランシス・ホジソン・バーネット、畔柳和代訳『秘密の花園』(新潮文庫、2016年)244ページ

大人が怖がって、へつらうような相手にも食ってかかるのです。強いですね。

わがままなゆえに非常識なところもあるのですが、これだけ正直に言葉で表すことができるのはすごいです。

他にも、仕方がないとはいえ、酷い言葉を登場人物に投げかけているシーンもあります。子ども特有の純粋さと、好き勝手に生きてきたからこその自信でしょうか。本当の意味で落ち込むことなど、めったにありません。

この辺は私たちが真似をしてしまうと、イタい大人になりかねないので置いておくとして。お手本にするのはこの先です。以下、引用です。

「メアリさまはかなり偏屈な気分になり、唇をぎゅっと結んだ。
『本当にそうなればいいってもしも私が思われていたら、私は死んでやらない。誰なの、本当にそうなればいいなんて思ってるのは?』」
フランシス・ホジソン・バーネット、畔柳和代訳『秘密の花園』(新潮文庫、2016年)213、214ページ

ここです。『私は死んでやらない』。

生きていれば、辛い出来事に遭う時もありますよね。

身内の態度だったり、職場での失敗だったり、誰かの心ない言葉だったり。
(占い師に最悪の結果を伝えられたり、とかね。笑)

優しい人はここで、自分を責めるんです。私/僕が悪い。調子に乗らなければよかったって。仕事に関しては、ある程度反省をするべきなんでしょうが、それにしても気持ちの切り換えは必要です。不当に傷付けられたのだとしたら、言うまでもありません。

「死んでやらない! 」の精神で生きましょう。

「不幸になんかなってやらない」でも、「堕ちてやるもんか」でも構いません。それこそ、『秘密の花園』風に「僕はいつまでも、いつまでも生きる! 」でもいいかもしれませんね。

悪意のある棘は、はね返してやりましょう。そんなものに血を流す必要はない。トラウマになんてさせないのです。

メアリの魔法、理不尽だと思った時に試してみてください。

白い魔法は、いつだってあなたの心の中にあります。