ほうき星を追いかけて

星のこととか、日々感じたこととか、いろいろ。

点と点が繋がって線となるように


次はどこに連れて行ってくれるのだろう


こんばんは、わかばです。

何となく、本当に何となくなのですが、最近「好きなことで食べていくのではなく、好きなことを仕事にしていなくても幸せに生きていく」のような考え方が流行っているような……?こんなご時世だからでしょうか。

思い違いでないのだとしたら、時代は変わったんだなと思います。ほら、5,6年前までは「好きなことを仕事に」が流行っていたでしょう。世界を旅するブロガーが増え、ハンドメイドブームが到来し、キラキラ起業家が数多く誕生しました。スピリチュアル界隈では、子宮系が勝鬨を上げていましたね。今となっては懐かしい、古き良き時代の話です。

私としては、好きだけで乗り切れるほど仕事は甘くないと思っているのですが、

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だからといって、その感情が全く役に立たないというわけではありません。

個人的な話になりますが、私はド田舎で育ちました。道路を挟んだ向こう側は山、辺りには田んぼと畑、家の周りには広すぎる庭とミカン畑、キウイ畑といった様子です。お友だちのお家からは離れていましたし、当時(5歳)は兄弟もいませんでしたから、やることはいつも一人遊びでした。

菜の花を摘んだり、秘密のクローバー畑に行ったり、わんこを引き連れて、壊れた小さな木琴をカンカン叩いて歩き回ったり(腰には蚊取り線香とトランシーバー。正気の沙汰ではない)。

案の定、孫の行く末を心配した祖父母からゲームキューブ*1と『マリオパーティ6』を頂いたのですが、これが本当に良くなくてですね……。長くなるので割愛しますが、まあ金の亡者になってしまったんですよ。お金じゃなくてスターだったんですけど。それを見かねた父が買ってきたのが、『ゼルダの伝説 風のタクト』です。第一の「好き」ですね。

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ゼルダは謎解きアクションゲームです。父としては考える力を養ってもらいたかったのでしょうが、私は謎解きよりもその世界観に引きこまれました。自分も違う世界を創造してみたい。この感動を形にしたい。しかし、ゲームの作り方なんて分かるはずもありません。

そこで、5歳児が考えつく方法で表現してみることにしました。鉛筆とクレヨンとスケッチブック。すなわち、絵を描いたのです。

4年の月日が経ち、9歳になった頃。がむしゃらに絵を描いてきた秋月少女は、大きな壁にぶち当たりました。同級生の存在です。

今でいうトレパクに当たるのかな。絵の構図を丸ごと真似してくる子がいたんですね。単なるパクリなら見逃していたでしょうが、腹立たしいことに完成度が高く、先に描いた私の絵よりもはるかに出来のいい作品を生み出していたんです。文句を言おうにも、口が出せないレベル。白ゆき姫殺人事件が起こるわけですよ。


考えあぐねた末、私は思いつきました。「絵がダメなら文字はどうか」と。文章ならぱっと見で真似することはできないだろう。関わる子も少ないだろうし、嫌な思いをせずに世界を創ることができる。というわけで、図書室にある本を片っ端から読み始めました。第二の「好き」の発見です。

さらに時は流れ、11歳の時。『デモナータダレン・シャン著)』シリーズという、児童文学にしてはグロテスクすぎる小説にハマっていた私は、書店であるものを見つけました。タロットカードです。


タロットの絵を描いているのは、先述した『デモナータ』や『ダレン・シャンダレン・シャン著)』の表紙を担当している田口智子さんでした。宗教画のような美しい絵柄に惹かれるがまま、私はタロットを購入し……。その後は言うまでもありませんね。今ここで、ブログを書いています。占いは私にとって、第三の「好き」に当たります。

長々と自分語りを致しましたが。思い返してみると、点と点が線になって絵になるとはよく言ったものだなと。まさか自分が占いに手をだすとは思ってもみませんでした。案外むだだと思えるようなことに、求めるものが宿っているのかもしれません。

もしかしたらこの先、占いがきっかけとなって第四の「好き」ができるかもしれませんね。その時を楽しみに、今は点を打ちこみたいと思います。





冒頭でも述べましたが、好きだからといって楽なわけではございません。飽きることもあるし、本業との兼ね合いもあってブログの更新がきつい時もあります。

それでもこうやって続けることができているのは、ひとえにこのブログを読んで下さるあなたの存在があるからです。本当にありがとうございます。

最大級の感謝を読者様へ。それと、きっかけを作って下さった全ての方々、ゼルダを生み出して下さった任天堂さんへ捧げます。

……海外小説の前書きみたいになりましたね。

*1:任天堂から発売されたゲーム機器。