ほうき星を追いかけて

星のこととか、日々感じたこととか、いろいろ。

【西洋占星術】直感と理論の比率


人によって見る世界は変わる


梅雨について書いたと思ったら、あっという間に夏が来てしまいましたね。こんばんは。

前回、(本当に)遅ればせながら蟹座新月についての記事を上げましたが、お読み頂けたでしょうか。いつもなら天体同士の絡みやハウスに目を向けるのですが、あえてサビアンシンボルを中心に読み解いてみました。

やはりサビアンシンボルは面白いですね。視点によって様々なお顔を見せてくれます。

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直感で読んでもよし。教科書を頼りに紐解いてもよし。どう解釈するかは自分次第です。

西洋占星術に限らず、タロットやオラクルカードなどにも言えることですが、占いの良さってこの寛大さにあると思うんですね。曖昧であるがゆえに、どれが正解かは分からない。答えは個々の手に握られている。まあ、そのせいで科学教を信仰していらっしゃる皆様からはことごとく嫌われているわけですが。長所は短所、とはよく言ったものです。

思うに、占い結果の読み方には個人の比率があるのではないかと。例えばある人はほとんど教科書をベースにして読む。ある人はカードの絵柄から物事を読み取るといったように。この理論と感性の比率は人によって違っていて、状況によっても変わることがあります。

私自身に関していえば、普段の比率は6:4くらいです。まずは自分なりの解答を用意して、教科書の情報や過去のデータから肉付けをするーー。この一連の流れを「外壁を作る」と表現しているのですが、ロジカルな読み方には必ず限界がきます。そうなれば、あとはもう簡単。タライを用意して、雨が降るのを待つだけです。壁に閉ざされていても屋根は作っていませんからね。直感が入りこむ余地はあるわけです。

ただ、最近「状況が変わり」まして、この比率が変化しつつあるんですね。6:4から5:5、いや4:6くらいかな。インスピレーションの方を大事にするようになりました。きっかけは数か月前に地元の山に入ったことです。
(※管理人さんに許可を取り、猟銃をお持ちの方に同行して頂きました。山の雰囲気にもよりますが、私は基本的に一人では入りません。必ず玄人の方と一緒に行きます。『ロケット生肉』、『アオアシラのはちみつください』が笑えるのはモンハンの世界だけです)

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3月~5月限定のちょっとしたお遊びとして、幼い頃に楽しんでいたのが「鹿の角探し」です。ラージャンよろしく捕まえて角をもぎ取る……のではなくて、自然に抜け落ちたものを探します。鹿の角は一年ごとに生え変わりますから、その頃を狙って山に入ります。今回のお目当ては、若い雄の角でした。

結論から申し上げますと、収穫はなかったのですが、代わりに気付きを得ることができました。獣道に目を凝らすうちに、ふとあるサビアンシンボルを思い出したのです。

そう。お察しの通り、獅子座4度「正装した男性と角を刈り取られた鹿」です。

こちらのサビアンシンボル、言葉通りに受け取ると狩りに出た成果を見せつけているような情景が浮かびます。捕獲した鹿の角を刈り取り、なおかつ着飾ってまで周りの人にアピールする。実に獅子座の初期度数らしいシンボルですね。

しかし、思い出した時には別の読み方が頭に浮かんでいました。正装した男性は、角が抜け落ちたあとの牡鹿を連れていたのかもしれない。直感的にそう思ったのです。

ここで普段の私なら、「いや、『角を刈り取られた』って書いてあるじゃん。ちゃんと読めよ」と自分に突っ込むのですが、その時はそうなりませんでした。自然の澄んだ空気が、脳の働きを緩めたのかもしれません。とにかく私は、その読み方が間違っていないことに気付いたのです。

サビアンシンボルは、第三者の視点から見た映像を短い文章にまとめています。獅子座4度は、着飾った男性と角のない鹿がいるという情報以外は伝えてきていません。男の本音も、鹿の気分も、何一つ描かれてはいないのです。だとすれば、どう読むかは個人の自由です。

そのことを、直感というフィルター越しに見つめ直した時、ふわっと世界が広がったんですね。100人いれば100通りの星の読み方がある。その事実に圧倒されたのです。

ですから、「角を刈り取られてるの可哀そうだな」でも、「4度は固定の数字。獅子座は不動宮。ドデカモリーは乙女座だから……」でもいいんですよ。その読み方は間違ってはいない。もっと言えば、星読みに正解なんてない。そのことに気が付けば、いかに特定の読み方(例:月の欠損説)を否定する行為がナンセンスであるか、きっとお分かり頂けると思います。

私の場合は直感の比率の方が大きくなりましたが、人によっては、読み進めるうちに理論の比率の方が大きくなるかもしれません。それはそれで構わないのです。

占いに正解はありません。




秋月わかばってどんな人?

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