良くも悪くも効果は絶大
『ダーク・タワー』シリーズのおかげで、慢性的な寝不足に悩まされつつあるわかばです。こんばんは。
最近の私はスティーヴン・キング氏とご縁があるようで、どこに行っても彼の名を目にする(耳にする)日々を送っています。友人と会ってキング。実家に帰ってキング。本の解説にキング。果ては文学とまったく関係のない分野にいらっしゃる人の口から、彼の名を聞く始末。「全ての道はキングに通ず」とはまさにこのこと。私の人生、彼に乗っ取られてしまったのでしょうか。もしかして、これも〈カ〉の一つだったりする?
〈カ〉が働いているのなら身を委ねるしかありませんが、問題は私の頭です。Astrodienstを弄って遊んでいると、脳内にちっちゃなヘンリー・ディーンが出てきて、「星占いなんか信じてんの?あーらら、かーわいいじゃん? 」なんてほざきやがる。どうやら、脳みそまで『ダーク・タワー』に捧げてしまったようですね。ブレインへようこそ。オモチャの拳銃ちょうだい、といったところです。
オタクのざれ言はここまでにしておきまして、そういえばスティーヴン・キングのホロスコープを覗いたことはなかったな。この際だから読んでみるかと思い立ち、Astro-Databankさんの力をお借りしました。
www.astro.com
(こちら、世界的に有名な方のデータなら大抵は揃っています。ホロスコープを読みたい盛りの初心者さんにおすすめ。無料で利用できます)
彼のネイタルチャートについて、気になる方はAstro-Databankで調べてみて下さい。Astrodienstさんは基本的にデータの再利用(一部のデータをブログやSNSにアップする、商用利用)を禁止されていますのでね。ユーザー自身のデータを使ったチャートを加工なしでアップするのは構わないそうです。サービスは利用規約を守って、気持ちよく使わせて頂きましょう。秋月わかばからのお願いです。
ざっと読んだところ、ネイタルチャートは彼の人生を如実に表していました。乙女座の太陽と水星海王星合、金星。これらが3室と4室に固まっているのはまさに作家らしい配置だといえます。月星座が射手座なのもアメリカの作家さんあるあるですね。
MCは牡羊座13度、サビアンシンボルは「成功しなかった爆弾の爆発」です。キング氏には悪いけれど、何となく彼に合っているような気がするな。商業的な成功は他人に任せておいた方が上手くいくと思います。実際、ご自身がメガホンを取った作品はパッとしませんし。あくまでも作家として物語を紡いだ方がストレートに力が出るのではないかと。爆弾を爆発させるには、それが一番ですね。本当に余計なお世話だと思いますが(笑)
気になったのは土星と冥王星、それから海王星の配置です。彼の場合、自分自身や周りの環境を表す1室に土星と冥王星のコンジャンクションが入っています。もう見るからにしんどそう。『小説作法』では、過去に起こった出来事を明るく書いていますが、実際は辛いことも多かったのではないかと思います。過去の痛みをユーモアに変えることができる人はすごいですよね。ちょっとした出来事でわーわー騒ぐ私としては、ぜひ見習いたいところです。
さて、本日のメインディッシュに移りましょう。海王星です。キング氏のネイタルチャートでは水星とICに合、太陽とくっついている金星とも緩くコンジャンクションしています。海王星IC合については、以前にも紹介しましたね。
水星と合なので、その想像力を文章に活かしていることはまず間違いないのですが、何よりも興味深いのが彼がアルコールとドラッグに依存していたという事実です。特にお酒に関しては酷かったようで、危うく家庭が崩壊する寸前だったとか。うーん、まさに海王星らしいエピソードですね。上記の記事でも書きましたが、この配置を持つ方は海王星が象徴する物事(アルコール、薬物、スピリチュアルなど)に依存しやすい面があります。
本人としては、「酒を飲んでいる時の方が(筆の)調子がよかった」とのこと。確かに『ダーク・タワー』シリーズでも、アルコールに溺れまくっていた時期に執筆されたものは本当に面白かったです。しらふで書いた5巻以降は……。正直、一気にB級映画に成り下がってしまったという印象が強い。文章がお上手ですから、そこまで悪くはないんですけどね。いかんせん、前半の出来が良すぎました。
他に言及する点があるとすれば、執筆に対する脅迫概念でしょうか。彼は常に不安や恐怖に苛まれているようで、それを物語として書くことで消化しているのだとどこかで読んだ覚えがあります(だから、ホラー作家なのですね)。それも海王星らしいといえばらしいですよね。ICにかかってますから、土台がグラグラです。
あと、こちらは推測に過ぎませんが、彼は非常に繊細な方なのではないかと思います。ガラスのように脆くて(水星海王星合)純粋な感性(太陽金星合)をお持ちでいらっしゃる。キング氏が少年らしい感性を持っているということは、栗本薫さんや角田光代さんも解説でおっしゃっていました。文章から見抜くあたり、プロっぽくて素敵ですね。それにしても、栗本薫(代表作『グイン・サーガ』)に角田光代(代表作『八日目の蝉』)とは、メンツが豪華すぎて若干引いちゃいます。
というわけで、ざっくりと読んでみましたがいかがだったでしょうか。まあ、要はあれですよ。キングにとり憑かれているんです。大真面目に書いてもよかったんですけどね。オタク心が爆発しちゃいました。毎度本当にすみません。
占い風の雑記ブログということで、今後ともよろしくお願いいたします。
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