ほうき星を追いかけて

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サビアンシンボルの謎

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内から見た自分と外から見た自分。

こんにちは、わかばです。
今日はサビアンシンボルについて書きたいと思います。

ご存じない方へ。
サビアンシンボルとは、ホロスコープの360度のすべての度数に与えたシンボルのこと。詩的な表現が特徴的で、アメリカのチャネラー(!)と女性詩人によって編み出されました。西洋占星術界では、ディーン・ルディアによる解説が有名です。(というか、基礎になっている)めちゃくちゃ魅力的でしょ?

利用しないという人もいらっしゃいますが、私は割と重宝しています。サビアンシンボルがあるだけで、ホロスコープの全体像が掴みやすくなりますから。アセンダント、mc、ライツのシンボルを読むと、その人の醸し出すオーラが伝わってきます。詩文のような、曖昧な表現も面白い。

ただ、このサビアンシンボル。一つだけ疑問がありまして。それは読み方についてなんですね。

ホロスコープの度数は0度から29度に区切られているのですが、サビアンシンボルは1度から30度でチャネリングしています。
そのため、サビアンシンボルを読む時には、天体の度数に1度を足して(繰り上げて)読むのですが、この読み方にいまいち納得がいかないのです。

西洋占星術の世界に入って間もない頃、私はこのルールについて知りませんでした。ですから、元の度数のままサビアンを読んでいたのですね。
これが、自分の感覚にぴったりと合って、心にすっとなじむのです。ホロスコープは何てすばらしいのだろう。通りで、人の心を掴むはずだ。そう思ったのを覚えています。

ところが、ある天体の度数を見たところ、そこには0の数字が記載されています。サビアンシンボルに、0度はありません。そこで初めて、繰り上げて読むということを知りました。
実際に1度を足して読んでみると、なんだかしっくりこない。元の度数のシンボルを気に入っていたがために、余計に違和感を覚えます。とはいえ、これがまったく偽物の自分なのかと言われれば、それもなんだか違う。同じように思った方もいらっしゃったようで、検索してみると様々な記事がヒットしました。

・単に読み方の違いだから、好きな方法で読めばいい。
・元の度数は先天的な才能を表していて、数えの度数は後天的に身につけた力……、成長した姿を現している。
・繰り上げた方が理想を表していて、元の度数は現実的な自分を映している。

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現在、人のホロスコープを読む立場として、いちばん近いなと思うのは3番目の意見です。
個人的に、サビアンシンボルが一番効いているなと感じるのはアセンダントなのですが、ここって第一印象を表していますよね。つまり、「外から見た自分」です。人と関わる時に、理想的な自分でいたい、そう見えるよう振る舞っているという方は多いはずです。
(性格にもよりますが)

内的な自分と外的な自分ーー。それが、元の度数と数えの度数の違いなのではないかと思っています。

しかし、2番目の考え方も面白いですよね。ネイタルチャートには、丸ごと人の一生が描かれています。そのことから考えると、確かに、数え度数はその人の成長した姿を表しているのかもしれません。

ただ、どの説にしろ問題があるのが、天体の度数が0度だった場合です。私が疑問を感じているのは、この部分。数えで読むのなら1度として読めますが、そのままだと0度になります。ここで、前の星座の30度として読む手もありますが、正直腑に落ちません。

月なら分かるんですけどね。コロコロ変わるし、進むのが早いですから。だけど、トランスサタニアンだとそうはいかないと思います。世代や集合意識を表す星が、前の星座の意識を引きずるとは考えられません。彼らが星座をまたぐ時、その時に生まれたのにはきっと理由がある。

そうなると、0度の天体は数えで、他の天体は元の度数で読むことがベストということになりますが、それだと都合がよすぎる気もしますし……。

そういった疑問から、結局は数えの度数で読むことにしています。場合によっては、元の度数を確認することもありますけどね。0度には一体、どんな意味が隠れているのでしょう。

皆様はどう考えますか。


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