ほうき星を追いかけて

星のこととか、日々感じたこととか、いろいろ。

波乱万丈猫物語


ネコの人生も楽ではない


こんばんは、わかばです。

ここ最近の私のブログを読んで、「秋月ったら珍しく力を入れて書いてるじゃん。そろそろ雑談が来るんじゃない? 」と思われた方。勘が鋭いですね。今日は本当にただの日記です。興味がない方はスルーで。星の話は一切出てきません。

さて、現在私は熱烈な片思いをしております。

そう……。

おネコ様に。

こちらのタタン嬢は波乱万丈なネコ生を送ってこられた方。そのため、立ち姿にとてつもない貫禄が備わっているのです。決して太っているわけではありません。これは貫禄です。

大事なことなのでもう一度言います。貫禄です。

元々は祖父母の家の近所で飼われていたおネコ様だったのですが、飼い主様に先立たれてしまったそうで。もちろん、その方も高齢だったために自分の方が先に亡くなってしまう可能性があることは分かっていらっしゃいました。なので、自身の息子さんに後のお世話を頼んでいたのですが、この息子さんに問題があったのです。

飼い主様が亡くなって間もない頃、息子さんは「猫は嫌い」「甘えてこないから可愛くない」という理由でタタンを家から閉め出しました。まあ、よくある展開です。

鬼畜なのはここからで、家の周りをうろうろされるのは癪だからと車をお飛ばしになり、お父上が可愛がっていた愛猫を山中に置き去りにしたらしいのです。いや、飼わないなら飼わないで責任を取りなさいよ。もっと他に選択肢があったでしょうに。

しかし、そんなことでへこたれないのがタタン嬢。なんと数週間かけて、飼い主様が住んでいたお家へと帰ってきたそうです。稀にいる帰巣本能を持つタイプのおネコ様だったんですね。

そんな彼女ですが、1匹だけで戻ってきたわけではありませんでした。まだ小さな子猫たちを引き連れてカムバックしたのです。おそらく捨てられる前から身ごもっていたのでしょう。

近所の人たちのほとんどは一家を温かく受け入れましたが、世の中には猫嫌いもいます。子猫の受け入れ先を探している最中に、タタンたちは姿を消しました。当初は例の息子さんのせいだろうと噂されていたのですが、後になって別の人が捨てにいったのだということが分かりました。やり方は同じ。山奥に一家ごと置き去りです。

それから一週間後、タタンは再び戻ってきました。けれど、子どもたちの姿はありません。捨てに行った人いわく、「山を下った先には猫をたくさん飼っている家がある。子どもたちはそこに拾われたのだろう」とのことですが……。この言葉、信じる価値はあるのでしょうか。

確かなのは、その一週間は大雪に見舞われたこと。山は路面が凍結するほど寒かったこと。タタンの肉球にしもやけができていたこと。そして、戻ってきたタタンが子猫たちの遊んでいた場所にうずくまり、雪の降る中一歩も動かなかったこと。これだけです。本当のところは誰にも分かりません。

その後、タタンは二度と飼い主様のお家に近付くことはありませんでした。代わりになぜか祖父母の家を縄張りとするのですが、それを語ると小説が出来上がってしまうので今回はここまでです。

いや、そこでやめるんかいって感じですけれども。タタンとは付き合いが長くなりそうなので、星読みブログの合間にでも書こうかなと思っています。猫好きさんはぜひ寄っていってください。

それでは。




二度目に起こった悲劇を踏まえて、タタン嬢には避妊手術を受けていただこうという案が我が家で持ち上がっているのですが、問題はどうやって引き寄せるかですよ。二回も捨てられたせいで、人が近付くと逃げてしまうんです。

トラウマっちゅーものは厄介ですね。

ちなみにタタン嬢を追い出した例の息子さん、なんとお父上と同じ教職に就かれているそうです。どんな顔をして生徒たちに道徳を説いているのか、ぜひ見てみたいものです。

……すみませんねえ。性格が悪くって。