ほうき星を追いかけて

星のこととか、日々感じたこととか、いろいろ。

地球から宇宙人へ、応答せよ


そこに愛はあるんか


こんばんは、わかばです。

たまには占い師らしく、スピリチュアルなお話でもしましょうか。そういった分野が苦手な方はブラウザバックで。お好きな方も、あまり真剣には捉えないで下さいね。おとぎ話だと思ってお読み下さい。

先日、友人からわかばって、スピリチュアル好きじゃん。この本知ってる? 」と聞かれまして。『アミ 小さな宇宙人(エンリケバリオス著)』という小説についてだったのですが。



こちら、スピリチュアル界隈では有名な作品ですね。この作品と『アルケミスト』は、よく名前が挙がっているような気がします。

内容をざっくり書きますと、「チキュー人、ヤバン。トリアエズ精神ノレベル上ゲテモロテ」といった感じです(本当にざっくり)。このままだと、星が荒廃してしまいますよ、というやんわりとした警告ですね。詳しくは書籍を読むか、友人曰くNaokiman Showさんが動画を上げているらしいので、そちらをご覧ください。

で、そのアミがおっしゃるには、人の持つ愛の度合いが強ければ強いほどいい世の中になると。まあ、当たり前ですよね。問題はここからで、アミたちには地球人の持つ愛の強さが分かるというのです。あるセンサーを通すことで、対象が持つ愛の強さを数値として可視化することができるらしい。

これね、読んだ時は非常にモヤっとしたんです。

私たちが想像する宇宙人は、大体2つのパターンに分かれます。一つは、ホーキング博士が懸念していたような侵略者タイプ。もう一つは、優れた頭脳と博愛精神を持つ神様タイプです。アミたちはおそらく、後者の方に属しています。

youtu.be

そんな聖人たちが、愛の度数なんぞで人間を判断したりするのか?と。そもそも数字自体、地球人専用の言葉みたいなものです。愛という振れ幅の大きい感情を表すには、あまりにも不向きな言語。アインシュタインですら数式にできなかったものを、そう簡単にまとめることができるのでしょうか。

ここからは、

・宇宙人は存在している。
・非常に高度な文明を築いている。
・地球人の存在を認識している。

これらを前提として話を進めますが、私が思うにですね、宇宙人の愛って「見守り型」なんですよ。彼らに愛という概念が存在するならばの話ですけど。

以前、神様について自論を述べましたが、

wakaba-star26.hatenablog.com

この感覚と非常に近いのではないかと思います。アミの言葉を借りるなら、「他の文明に手出しをしてはいけない。それが宇宙のルールだから」ですね。

一見すると冷たいように思えますが、我々もやっていることです。チンパンジーが仲間を痛めつけているからといって、研究者がそれをやめさせるようなことはしません。そんなことをしても意味がないということを知っているからです。

宇宙人にとって、我々の争いは自然界における動物と同じーー、集団いじめをするイルカ、残酷な食べ方をするヒヒ、子どもを突き殺す雌鶏ーー。だから、地球に介入してこない。ましてや人間には理性があって、その気になれば平和を選ぶことができる。だとしたらなおさら、助けてやるなんて考えは浮かんでこないでしょう。

ですから、別の星に介入してはならないと言いながら、愛の度数が強い人間のみを選んで助けました、というアミには矛盾を感じるんですよ。選民思想も甚だしいな。人間と同じじゃないかと思ってしまうわけです。

火星人とお話したい

フィクションに文句つけてんじゃねーヨ!って感じですよね、すみません。ことスピリチュアルのこととなると熱くなってしまうのです。お許しを。

ただね、もし本当に宇宙人がいたとして、その方々のレベルが高かったとしても……。いや、高いのなら余計に、救世主のような真似はしないと思うんですよ。そんなことをしたら、人類が成長しないでしょう。個人的に、最後の審判なんてものは起こらないと思っています。

なお『アミ 小さな宇宙人』自体は良書ですので、興味がある方はぜひ読んでみて下さい。30年以上愛される理由がそこにあります。

というわけで、妄想話が終わるわけですが。本当のところはどうなのでしょうね。宇宙人、いたらいいな。この広い宇宙に地球人だけだなんて、少し淋しすぎるもの。

読者様の中に火星出身の方がいらっしゃいましたら、至急テレパシーにてお知らせ下さい。取材をしにそちらへ向かいます(笑)




動物といえば、親戚に生物学者がいまして。今のような状況になる前は、『ペンギンが教えてくれた物理のはなし』の作者さんのような生活を送っていらっしゃったのですが。



その方から、「動物を見ていると、いかに私たちがディ〇ニー的な幻想を抱いているのかが分かる。彼らの生き方は非常に人間らしい。知能が高ければ高いほど近くなる。(中略)

言い換えれば、人間はいまだに獣の状態から脱せていないということだ。彼らが賢いのではなく、実は私たちが愚かなのではないか」という手紙、もとい小論文を頂いたことがあってですね……。

何というか、切なくなってきますよね。