健康な肉体は魔女の基本らしい
こんにちは、わかばです。
今日は読書感想文を。図書館で、「魔女の手引き」なるものを借りてきました。こういった本は大好きなのですが、店頭で求めるのは忍びないので(笑)、いつも図書館を利用させて頂いてます。あそこは知識の宝庫ですよ。
さて、著者のルーシー・キャベンディッシュさんですが、彼女は自然と調和するナチュラルウィッチなんだとか。直訳すると自然の魔女ですが、ニュアンス的には白魔女の方が近いような気がします。
本の内容はというと、天使や精霊、神話といった幻想的な世界観に、ノート術や引き寄せ系を少し足した感じです。ケルトの知識以外は、他のスピリチュアル本とそう変わりはありません。違いといえば、魔術の行い方について書いてあることでしょうか。
恋愛系や自分を守るもの、金運を上げる方法やいじめをストップさせる魔術まで。そのバリエーションは多岐に渡ります。
ただ行う際には注意が必要でして、土台を整えることが大事なのだそうです。
不安定な結果を避けるためには、心身ともに健康的である方が望ましいと。アルコールやドラッグ、刺激の強いものは口にしない方がいいと書かれていました。精神面も同じで、どんなに落ち込んでいようとも、落ち着いた心を取り戻さなければならないようです。
ここら辺はタロットなどのカードリーディングと似ていますね。
そして、最も大事なのが、魔術を悪い方向に使わないことです。これ、意外と難しいのでは。
おまじないに頼るのって、よっぽどしんどい時だと思うんですよね。例えば、彼氏が奥さんと別れてくれないだとか、職場に嫌な人がいるとか。何をやっても動かない、むしろ事態は悪化していく。そんな時にこそ寄りかかりたくなるのが目に見えぬ存在ではないかと。
しかし、ルーシーさんは「魔術を人を傷つけるため、操作するために使ってはいけない」とおっしゃっています。また、どれだけいい魔術だとしても、相手の了承なしに行ってはいけないとも書かれています。
つまり、
好きなあの人と彼女を別れさせる、
あの人を振り向かす、
嫌な人に不幸が襲いかかる、左遷されるように仕向ける
等を狙って行うのはダメだということです。
理由は魔術に歪みが入るからなんだそう。少し曖昧な表現ですが、言わんとしていることは分かる気がします。ルーシーさんの提唱する魔術は、あくまで自分のために健全な気持ちで行うもの。他人のために行うのなら、その相手が魔術に依存しないように注意を払わなければなりません。
そして、今日お伝えしたいのはこの部分なのですが……。「やったことは全て、三倍返しになって戻ってくる」そうです。そうなると、他人をコントロールしようなんて気は失せますよね。
人を呪わば穴二つ、は昔から言われていることです。
まあ、こう書くと恐ろしく聞こえてしまうのですが、これ、ポジティブな方向にも使うことができると思うんですよね。「じゃあ、一日一偽善をしよう」というのもいいですが(笑)、それよりも効果的なのが、自分のエネルギーを整えてあげることではないかなと。
自分が感じるもの(五感)、出ていくもの(言葉や行動)が質のいいものであればあるほど、生活が豊かになっていきますのでね。根っこって大事です。何かをやろうとしたときに、表向きは立派だったとしても、動機が不純であれば必ず限界がきますから。
(だからといって、ポジティブしか意識しない!というカルトじみたものはダメですよ)
私から紹介したい部分は以上になりますが、他にも読み応えのあるところはたくさんあります。魔女の服装についてとか、四つのエレメントを表したチャーム集めだとか。我こそは魔法使い/魔女であるという方にはおすすめの本です。ド田舎の図書館で見つけましたので、きっと他の地域にも置いてあると思います。
興味がある方はぜひ手にとってみてくださいね。