ほうき星を追いかけて

星のこととか、日々感じたこととか、いろいろ。

「こんなに頑張っているのに……」と思うことは間違っているのだろうか

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それは、自然な感情


こんばんは。
「好きなことをして、稼ごう! 」というキャッチコピーが数年前に流行りましたね。当時学生だった私は、キラキラした目で、そういったことを謳っているブログを読み漁ったものです。

社会人になって、それがどれだけ過酷な道なのかを知りましたが、甘い夢に溺れずにすんだのは、そこにかすかな違和感を抱いていたからだと思います。

例えば、「こんなに頑張っているのに」と思うのなら、やめてしまえという主張。
我慢は根性論だから、採用するなという意見ですね。少しスピリチュアル寄りなブログだと、労働=我慢の意識になってしまうから、よくないと書かれていました。

確かに、度が過ぎた我慢はよくないでしょう。我慢や犠牲に慣れすぎていると、自然に加害者を受け入れてしまいます。ブラック企業で働き続ける方や、配偶者からのDVを甘んじて受け入れている方が当てはまりますね。そういった人々は、今すぐ捨てるべきだと思います。

だけど、物事を続けるという点においてはどうでしょうか。継続には、大なり小なり我慢が出てきます。ただの趣味なら負担はないでしょうが、好きなことを仕事にするのなら必ず発生します。なぜなら、仕事には責任と結果がついて回るから。

軽ーい気分で適当にやっていたら、百万稼ぐことができた。……なんてことは、夢のまた夢です。
思うに、好きなことを仕事にして我慢できなかった人というのは、「好き=楽」だと勘違いしていたのではないかと。

今、売れに売れているK-popアイドルグループ、BLACKPINKのロゼさんがこう語っていました。

「私はこの仕事で成功せずに*1オーストラリアには帰れないと思っていた。(練習生時代は)自分自身との戦いのようでした。成功すると決めて、そこに辿りつくまでにはかなり難しかったけど、(中略)音楽には二種類あって、仕事でやる音楽と好きな音楽があります。それによって癒されたこともあるようです」


彼女は親御さんに勧められて、事務所のオーディションを受けました。それまでは毎晩、ギターを持って歌っていたそうです。それほどに歌うことが好きだったのですね。

そんなロゼさんでも、練習生を辞めたいと思ったことは何度もあったようです。今の成功があるのは、ひとえに彼女の努力と忍耐、そして音楽に対する情熱があったからではないでしょうか。

youtu.be

もちろん、芸能人と一般人では努力の方向が違います。K-popの練習生生活はブラックな部分もありそうなので、例としてはあまりよくないかもしれません。ただ、好きを仕事にしている方ですら、やめたいと思ったことはあるんだよ、ということを伝えたかっただけです。

それに、頑張りに対して報われないことを疑問に思うのは、人として普通のことだと思うんですよね。見返りといえば下心があるように聞こえますが、ある程度は必要な感覚です。そこがなければ、それこそカルトやブラック企業の餌食になってしまいます。

その上で私が言うことができるのは、「努力や我慢をしてもいいと思えるほどに、好きなことを見つけることができたらいいよね」です。やっぱりね、何の苦労もない人生って存在しないし、あったとしてもつまらないと思うの。強くてニューゲームが楽しいのって、二周目くらいでしょう。

ラクではなく、楽しい人生を送りたい。そう願いながら今日も生きています。

*1:オーストラリア……ロゼさんの故郷