ほうき星を追いかけて

星のこととか、日々感じたこととか、いろいろ。

創作する上で必要なこと、切ない現実

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エゴだけでは輝けない世界


おはようございます。

少し時間が空いたので、自分のブログを読み返していました。

感想としては、非常に読みにくいですね。

わけの分からない長文とか、言い回しとか、とにかく読みにくい。自分で自分の文をけなすのもどうかと思いますが、読んでいるうちから目が滑っていくんですよね。躍動感もないし、何よりリズムが悪いわ。まだまだ改良の余地があるってことだな。

読んでくださっている方には感謝しかありません。

驚くべきことに、ワタクシこれでも作家を目指していたんですよ。10代の頃の話ですけどね。日本語はおかしかったし、ものすごい遅筆だったけど、自分ほどの天才はいないと素で信じていました。

若さからくる傲慢は無敵。

その時の名残で、クリエイティブな方面に関しては多少目を向けるようにしています。音楽も絵も演劇も好きだし、全部やりましたし。どれも才能なかったけどね。あははは……。

で、そういうのを見ていると、当然批判も目にするわけでして。まあ大概が批判という皮を被った誹謗中傷か、批評と題した好き嫌いの押しつけかに別れるんですけど(好き嫌いは悪くないですよ。誹謗中傷はダメ)。きちんとした文を含めて、圧倒的に多いのがなろう系についての批判ですね。昔からですけど、厳しい意見が多いです。


「負け組の叶わぬ夢」

「文字を使った復讐」

「作者の理想を投影した、自○小説」


む、胸が痛い。書いてるうちから涙が出そう。

けど、批判する側の気持ちも分かるな。私も初めて知った時にはびっくりしたもの。「ステータスオープン! 」って何!?ってなりましたよね。前世の記憶で無双……。そんな簡単な世界があっていいのかと思ったり。もちろん、そうではない作品も存在しますが。



正直に書くと、私にとっては興味がないジャンルに入るのですが、作家さんたちの姿勢には心打たれるものがあります。なろうだけではなく他のサイトや、絵描きさんたちの世界もそうだけど、彼らって根性がすごいでしょう。

作品の評価を上げるために横で繋がりを持ったり、貪欲に宣伝をしたり、好きでもないジャンルの作品を書いたり。これらの行動は馬鹿にされやすいですが、できる人はすばらしいですよ。ほとんどの人は無理ですから。

まずは繋がりについて。いわゆる「コネ」ですね。人脈を作ることに奔走する人間は成功しないと聞きますが、ある人とない人とでは確実にある人の方が強いです。少なくとも、私が関わってきた世界ではそうでした。美術と演劇は特にその傾向があります。

親友はものすごく絵が上手なのですが、彼女はそれで収益を出すために、コネ作りとファンの獲得に勤しんでいます。最初は嫌でやらなかったそうですが、繋がりを持たないと絵を見てもらえないことに気付いたらしく。いつも「嫌だ、嫌だ」と言いながら、ファン受けのいい絵を描いています。まるで、パトロンの要望に応える画家のように。

厳しい現実ですね……。

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小説に話を戻します。

宣伝と他ジャンルを書くことですが、これは本当に大事です。どんなに出来のいい作品だったとしても、まずは知ってもらわなければ意味がない。読まれることすらないんです。特にネットの世界では。

好きなものをがむしゃらに書いていたら、いつの間にか有名になっていたーー。これは、ほんの一握りの人間にしか起こりえない奇跡です。ですから、皆さんは書きたくもないジャンル(例:異世界転生もの)などを書いたりして、注目を集めるんですね。先ほどの親友の例と同じ、ファン受けを狙った行動です。

もちろん、創作の目的は人それぞれですから、上記のことを絶対的に行う必要はないんですよ。特に小説なんて、好きだという気持ちがなければ長続きしないでしょうしね。

ただ、より多くの人に読んでもらいたいのなら、工夫をしなければなりません。自分の願望と読者の願望。双方に折り合いをつけなければならないのです。

私はそれが無理だったので、プロを諦めました。今は完全に趣味の一つとして楽しんでいます。なんだかね、大衆を意識して作品を作ると心が死んでいくんですよね。それだったら、自己満足の世界で遊んでいる方がいい。

このブログも同じようなものです。

結局のところ、創作に必要なのは己の作品に対する愛情なのかもしれません。諦めなければ、誰かの目に触れることもあるかもしれないから。

表現者の皆様には頑張って頂きたいものです。