それは本当の優しさなのだろうか。
こんばんは、わかばです。
今日は占い抜きの話でもしましょうか。
最近、無料で情報を得ようとする、または無料でサービスを受けようとすることについて、厳しい声が上がっていますよね。
「確実な情報を得たいのなら、対価を支払うべきだ」
と。
昔、私の周りにも同じようなことをおっしゃっている方がいたのですが、その方は、気軽な質問を嫌っていました。プライベートを探られることが苦手だったわけではありません。分からないことを、簡単に人に聞いてしまう人が苦手だったのです。
よく嫌そうな顔で愚痴をこぼしていました。
「俺さ、タダで知識を得ようとする人が嫌いなんだよね。そういう人ってさ、ヒントだけならいいけど、全部教えてもらおうとするじゃん。こっちが苦労して手に入れたものを、平気な顔で盗んでいくんだよな」
「ていうか、手に持ってるスマホは何?っていうね。分からないんだったら検索すればいいだけなのに、そこにすら気付けないのなら、何のために頭がついてるの?って思うわけ」
辛辣ですよね。(笑)
頭の回転が早い分、舌もよく回る人でした。
今思えば、異性に人気なうえ、仕事ができる方だったので、人に質問されることが多かったのでしょう。ひよっこに愚痴るということは、よっぽどストレスが溜まっていたはず。当時の私はそれに気づくことができず、ひたすらに「冷たい人だな」と心の中で思っていました。
ですが、今ならその気持ちも理解できます。やっぱりね、楽をして手に入れようとする姿勢を見ると、やるせなくなりますよ。腹が立つこともあると思います。
ただ、個人的に悲しいなと思うのは、そこではなくてですね。無料で得た情報、サービスが粗末に扱われることの方がよっぽどひどいと感じます。
タダで手に入れたノウハウを、実践している人なんてほとんど見たことがないでしょう?
簡単に教えてもらったことって、簡単に消えていくんです。
そう思うと、自分から気軽に教えるのもやめた方がいいのかもしれませんね。
すぐに答えを差し出すことは、相手の考える力を奪うことにもなりかねませんから。
(少々穿った見方なのかもしれませんが)
商売においても、ウィンウィンな関係が成り立たないのなら、無料に走るということはしない方がいいのでしょう。こういった場合、優しさは仇になります。もはや優しさというより、ただの犠牲ですしね。
ただ、最後に言わせて頂きたいのは、無料から何かを得られる人は、成功します。この場合、無料とはネットに散らばった情報、今までの経験、誰かから聞いた言葉などを表しています。
ですから、無料って難しいんですよ。受け取る人を選びますから。
私は頭のできがよくないので、買うことができるものは身銭を切って得ることにしています。そうすれば、嫌でも忘れません。
タダは何よりも高い。ほんと、よくできた言葉だと思います。