ほうき星を追いかけて

星のこととか、日々感じたこととか、いろいろ。

谷崎と悪女と嫌悪感

こんばんは。ちょっと煮詰まったので、本を読みまくっていました。

読書ってストレス発散にいいんですよね。読みすぎると頭痛に襲われてしまいますが。寝る前に3,4ページを目標にして読むと、安眠に繋がるような気がします。間違っても、湊かなえの本を読んだりしてはいけません。
湊かなえイヤミスの女王として有名です)

久しぶりに川端康成谷崎潤一郎三島由紀夫などといった純文学を攻めたのですが、アレですね。人物の書き方に個性が出ていて面白いですよね。

川端康成三島由紀夫の書く少女、および女性には品の良い美しさがありますが、



谷崎潤一郎の書く女性は生々しいです。良くも悪くもリアル。本人の性的嗜好を投影したような登場人物が多いので、読み手によって好みが分かれやすいと思います。ちなみに、私は苦手。色々と不潔だからな。

光子やナオミは悪女ではあるけれど、魔性の女性ではないと思うんですよね。魔性の女性は相手を疲れさせませんが、悪女は徹底的に気力を奪います。枯れ果てた(元)恋人たちは、ただただ転落していくだけ。

それに比べると、川端・三島の女性たちは気品があって好感が持てます。単に好みの問題でしょうけどね。あ、「細雪」は大好きですよ。出会うことができてよかったなと思っています。



谷崎ワールドのどこに抵抗感を覚えるのかというと、とにかく「お耽美」なんですよね。ガキんちょの私には理解できませんわ。あまりの濃密さにくらくらしそう。三島先生のところで鍛えた方がよさそうです。

ただ、好みに合わないとはいえ、登場人物に魅力があることは確かです。何もない人間に対しては、何の感情も湧いてきません。不快感を覚えたということは、谷崎ガールズは私にとって魅力的だということです。こうやって、苦手なキャラクターから自分の内面を探っていくのも面白いですね。

さて、悪い女性と魔性の女性。あなたはどちらがお好きですか。



「お耽美な世界?上等よ!」という方。「仮面の告白三島由紀夫 著)」や「眼球譚ジョルジュ・バタイユ 著)」もイケる口ですか?

私はついていけませんでした……。偉大な作家ってどこかが狂っていますよね。