ほうき星を追いかけて

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【西洋占星術】「風の時代」は果たして生きやすいのか


欠点のない時代など存在しないのだ


※2022年7月13日、一部誤字を修正いたしました。(スポット→スポットライト)

というわけで、本日から通常運転です。

さっそく本題に入りましょう。今日はタイトル通り「風の時代」について。西洋占星術を学んでいる方にとっては、お馴染みのワードですね。スピリチュアルをかじっている方も、一度か二度くらいは聞いたことがあるのではないかと思います。そのくらい、ここ数年ではよく聞く言葉です。

おそらくはスピ系youtuberさんたちのおかげなのでしょうが、その努力が思わぬ誤解を招いている感は否めません。というのも、「風の時代」で検索をかけると検索候補に「嘘」というワードが並ぶことがあるからです。星を読む人間からすれば、滑稽極まりない話ですけどね。「暦なんてない!令和は嘘だ! 」と言っているようなものですから。それって、ものすごく変でしょう?

風の時代そのものの意味については、もはや説明され尽くしていますので、ここでは省きます。気になる方は検索してみて下さい。

なぜ、嘘などというおかしな言葉が出てきたのか。探ってみたところ、どうやらスピリチュアルな用語として認識されている方が多いようなんですね。例えるなら、アセンション*1やツインレイのような。西洋占星術からさらに踏みこんだ、ニューエイジ的な思想の下で誕生した言葉である。そういった、やや誤った形で理解が広まっているようなのです。

まあ、それなら仕方がないですよね。風の時代という神秘的な言葉、それも「自由に個性を発揮して生きる人々」というオマケつき。楽園のような日々を送れるものだと思っていたのに、蓋を開けてみればコロナと戦争と物価上昇ですもの。嘘つきと罵りたくなるのも分かります。

youtu.be
(風といえば風のタクト。異論は認めます)

だけどね、時代はそう甘くないんですよ。新しい風を呼び込むためには、まず既存のものを壊さなくてはなりません。そこで山羊座冥王星ちゃんの登場です。しばらくは現在のきつい状態が続くでしょう。場合によっては、もっと詰めてくる可能性すらありますね。たくさんの方がおっしゃっている通り。

では、冥王星水瓶座に入りさえすれば、生活は豊かになるのでしょうか。私はそうは思いません。むしろ人によっては稼ぐこと自体が難しくなるのではないかと予想しています。こと自由のみが美化されている風の時代ですが、欠点がないわけではありません。地の時代と同じように至らない点も多々あります。

一つ挙げるとすれば、情報の氾濫がそれに当たりますね。現時点でさえ玉石混交でしょう。状況によっては、石ですら玉のように光る始末です。

他にも思うことは色々とありまして、

・地星座・不動宮は生きづらくなる。
・風の時代に職人気質は合わない。
・コネクションをどんどん作っていくべき。

などの考え方については、正直頭の中にハテナが飛び交います。私の見立てとはちょっと違うかな。星読みに正解はありませんので、間違っているとは思いませんが。……しかし、ここで終わらせると指がムズムズしたまま不完全燃焼になってしまうので、あえて小言を書かせて頂きます。あくまで一人の意見であるということを念頭に、冷静にお読みくださいね。

まずは「地星座・不動宮は生きづらくなる」について。前提として、水瓶座は不動宮です。厳密に言うと、水瓶座時代と風の時代は別物なのですが、それでも水瓶座が一役買っていることは間違いありません。主役の星座が不動宮なのに、同じカテゴリーの星座が生きにくくなるなんてことはあるはずがないと思っています。

地星座については、今までを振り返って頂けたらと。地の時代だからといって、火の星座や風の星座がまったく活躍できなかったのかと言われれば、そうではないですよね。水瓶座は博愛の星座ですから、特定の在り方を排除するようなことはしません。従って、地星座さんのみが生きにくくなるとは考えづらいです。

次、「職人気質は合わない」。これは賛否両論あるかと思われますが、個人的にはまったく合わないことはないと思います。むしろ、これからの時代には必要なのではないかと。この先は表面上は美しい・洗練されていることが当たり前になっていきますから、パッと見でいい物かどうかは判断がつきにくくなるんですね。そんな時に抜きんでるのは、やはり本物を作ることができる方です。自分を売り込む力さえあれば、淘汰されることはないと思いますよ。

最後、「コネクションを作る」。これについては本当に分かりません。コミュニケーションにスポットライトが当たっているせいでしょうか。人脈を作るってまさに地の時代の感覚だと思うんですけどね。合宿に参加したり、接待をしたり、頻繁に飲み会を開いたり。昭和のサラリーマンの在り方が浮かびます。横並びの関係というよりは、ビジネスの匂いの方が強い。そう言った印象を「コネクション」という言葉からは感じますね。風の時代のコミュニケーションはもっとゆるいんじゃないのかな。

以上、感じたことをざっと述べてみました。あくまで私の考え方にしかすぎませんので、そこのところはご容赦ください。

しかし、書いていて思ったのは、やはり風の時代は風の時代であり、生きているだけでラクができる時代ではないということです。そもそも水瓶座のキーワードの一つが自立ですしね。何もせずに豊かな暮らしを送るだなんて、ベーシックインカムでも導入されないかぎり無理な話です。

というわけで、今日のところはこれで。





秋月わかばってどんな人?

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*1:元は上昇、あるいはキリストの昇天を意味する言葉だが、現在ではニューエイジ用語としての意味合いで使われることが多い。