ほうき星を追いかけて

星のこととか、日々感じたこととか、いろいろ。

ソフトクリームと等価交換の話 後編


求める者に求められる者であれ


こんばんは、わかばです。

亀更新ですみません。無事にWi-Fiも通ったことですし、これからはどんどん書いていこうと思います。まだ新しい仕事に慣れきったわけではないので、空けちゃうこともあるかもしれませんが。引っ越し&転職の経緯についても書けたらいいな。読者の皆様は興味ないかもしれませんが、一応忘備録として残しておきたいのでね。

さて、意味不明な終わり方をした前々回からの続きです。お読みになっていない方はこちらからどうぞ。ソフトクリームマシンの機種の説明くらいしか書いていない記事ですね。

wakaba-star26.hatenablog.com

できあがったソフトクリームのうち3本を腹に収め(!)、残りを友人宅に持ち込み、この件についてぶちぶちと文句を連ねていたところーー。田舎のネットワークというのは狭いものですね。友人の友人に、件のカフェで働いていた子がいらっしゃるそうで。

その子も不満があったからこそ辞めたわけですが、まず募集要項に書かれていた条件が満たされていない、と。まあ、個人経営のお店ではあるあるですよね。
(シティボーイ、シティガールの方々は驚かれるかもしれませんが、福利厚生がしっかりしているのって当たり前ではないんですよ。経営者が適当だと事務の手続きすら自分でやらなければならないこともあります。世も末よねえ)

お茶を飲みつつ「そんなの、働きながら徐々に詰めていけばいいじゃん」などと申し上げていたら、友人はため息をついて、

「あのね、みんながみんなあんたみたいに我が強いわけじゃないの。自分から言い出せない子もいるの。でもね、○○(友人の友人の名前)が辞めたのって、それだけじゃないみたいでね、経営者やパティシエが厳しいからなんだって」

「あー。今日話した店員さんも、初めての出勤なのに一人で立たされてたわ。いくら厳しいっていっても、あれはないよねえ。相手は高校生よ?働いたことなんてないのにさ。経験のある人でも戸惑うでしょうに」

「だからいっつも人不足なんだって。あそこのお店自体、一回潰れてるのを周りのご厚意のおかげで何とかなってるし。……なんかね、口癖が『一回見たら覚えて』らしいよ」

「私も学生の頃よく言われたな。ま、一回で覚えたことなんか一度もないけど」

「『スタバやホテルで働いてる人はこんなもんじゃない』」

「……あそこってスタバだったっけ? 」

「『前に働きにきてた子はもっと要領がよかった。こんなに仕事ができない人は見たことがない』」

「それ、『前の彼女の方が可愛かった。性格も優しかったし』と同じよね。つまりは常識も配慮もない人間が上に立っているということでよろしい? 」

ゼルダさんもこんな顔になっちゃいます

別にね、厳しいのが悪いわけではないんですよ。ただ、「つべこべ言ってるけど自分たちはどうなん? 」っていうだけの話なんです。

スタバの厳しい教育、ディズニーの薄給が暗黙のうちに許されているのは、彼らにブランド力があるからです。だから覚えることが多すぎて人が辞めていっても、元従業員に訴えられても人員には事欠かない。それを上回る夢、憧れ、肩書きがあるから。

プラダを着た悪魔(ローレン・ワイズバーガー著)』でもミランダが言っていましたね。「あなたは何百万人の女の子の憧れの上に立っているのよ」と。



ところが、件のカフェはどうでしょう。募集要項に書いていた福利厚生ですらきちんとしていない。代わりにお給料がいいわけでもなく、知名度があるわけでもない。新人さんを初日から放置しておくぐらいですから、部下と信頼関係を築く気もないのでしょう。そうなると、人間関係もダメ、ということになる。いい所が一つもありません。

それなのに、相手には「スタバで働いているバリスタさんのような一流の人間になれ」と押しつける。そりゃあ、人手不足にもなるでしょうな。

以下の記事にも書きましたが、人に求めるのならそれなりの対価が必要です。自分の理想を相手に叶えてもらうのなら、相手の理想を叶える自分でいなくてはなりません。これは何も恋人選びの時だけに当てはまるものではなくて、仕事も一緒です。

wakaba-star26.hatenablog.com

経営者からすれば、「働きたくてここにやってきているのだから、こちらの要求を呑むのは当たり前だろう」と考えているのでしょうが、下で働く人がいなければ会社は回りません。そのことを忘れた人たちは次々と倒産していきます。父(血の繋がりがある方)と同時期に起業した人たちが消えていくのを、私はたくさん見てきました。

もらいたいのならまず与えよ。先出しは人生の基本です。等価交換を心得ている人こそ成功していくものなのです。





逆に言えば、等価交換さえできるのなら願望を叶えることは可能なのです。

つまり、王子様を手に入れたければお姫様になればいいだけのこと。難しいことではありませんよね。だって、相手に対してもそれを求めているのだから。お仕事も同じです。

勤め先に文句を言うことができるほどの能力を自分は持っているのか?プライドばかりが先行していないか?今一度考えてみると面白いかもしれませんね。