目に見えない力はきっと存在している。
こんばんは。
もう何度か書いていますが、私はどちらかというと現実重視派の人間です。
霊感は持っていないし、hspでもないし、天使や神様には頼らないと決めています。目に見えないものに惹かれやすいからこそ現実にしがみついているのですが、そんな生き方をしていると、たまにアンチスピリチュアルの方に同意を求められることがあるんですね。
「占いとかパワースポットに頼っている人ってさあ、なんか幸が薄そうで私は関わりたくないんだよね。わかばもそう思うタイプでしょ? 」
いや。私、占い師なんですけど!
占いを利用してくださる方がいなければ、おまんまが食えないのですが。(笑)
それに、頭からつま先まで、とは言いませんけど、腰からつま先くらいまではオカルトや神秘系に浸っていますよ。人を巻き込みたくないから、あまり語らないだけでね。
しかし、相手方も妙な真似をしますよね。私がスピ系の人間であるということは知っているはずなのに。
……これは、あれか。わざと気付いていないふりをして、相手のあり方を否定するという高度な技を繰り出してきたのか。
よろしい、受けて立ちましょう。堂々と宣言します。
私はスピリチュアルな人間だ!
ということで、ここで不思議な話を一つ。
守護霊様っていらっしゃいますよね。
「あなたはご先祖様に可愛がられている」
「立派な守護霊様に守られているよ」
そんなことを言われるたびに、「ほーん」と鼻をほじりながら返す私ですが、たった一人(一匹)だけ確実に守ってくれているなと信じている存在がいまして。
それは、亡くなったペットです。
十七歳まで生きたワンちゃんなのですが、これだけは色んな方から言われるんですね。
私自身はまったく見えないのですが、時折サインを送ってきたり、ここぞという時に夢に出てきたりしてくれますから、きっとそばにいてくれているのでしょう。
(夢の中では心配されがちです。ワンコよ、そんなに君の飼い主は頼りなく見えるのか。)
そして、ここからがぶっ飛び話というか、妄想的というか、ちょっと香ばしい話になるのですが……。
寝落ちする前や、目が覚める直前に声が聞こえることってありますよね。
(え、ない?)
私はこの「声」に関してトラウマがありまして。そう、それはさかのぼること数か月前。ベッドでお昼寝をしていた時のこと。
夢を見ていた……んだと思います。覚えているのは霧のような世界と、誰かに握られた手の感触と、なぜかとてつもなく嬉しかったということだけ。
「おいでよ、あっちならもっと楽しいよ」
そんなことを誰かさんに言われ、ついていこうとした瞬間、ふわっと体が軽くなったんです。同時に、目を覚まさなければいけないという焦りが、心の中に生まれました。
ですが、左手は何かに握られたまま。
このままじゃ、帰れない。そう思ったその時です。不意に舌打ちするような音が聞こえて、
「クソが。◯んでも離れねぇな」
という声とともに、私は目を覚ましました。
もうね、怖くて、怖くて。
ただの夢だと分かってはいたのですが、とにかく声が気持ち悪かったんです。隠しきれない憎悪がにじみ出ているような、あの低い声。まるで、怨霊に囁かれたかのようでした。
また、◯んでも離れねぇな、という言葉も気になります。夢の中の出来事だとしても、なぜこんなにはっきりと聞き取ることができたのでしょう。
言葉通りに受け取れば、私にくっついている何かは、生きているうちからそばにいたということになりますが、自分の周りで亡くなった人はほとんどいません。十三年前に曾祖父が、六年前にワンコが亡くなったくらいです。
……ん?ワンコ?
そうか、ウーちゃん(仮名)か!
そういえば、誰かに言われた気がするな。「あんまりワンちゃんを心配させちゃダメだよ。余計なところにアンテナを張るのはやめなさい」って。
アンテナって何だよって思ってたけど、もしかしたら、私の中の何かがいけなかったのかもしれない。そういえば最近、精神状態がおかしかったよね。おもしろ半分で、怖い話を読むのはやめよう。
そう思ったあとは、ひたすら部屋の掃除に励みました。いらない物を捨てて、サンダルウッドのお香を焚いてみたりして。
そうしたことで、精神が安定したのは別のお話しです。過去にこんな記事も書きました。なんで私、あんなに情緒不安定だったんだろう……。
あの声については、ただの夢だったのかもしれませんし、ウーちゃんはまったく関係ないのかもしれません。ですが、彼のおかげで目を覚ますことができたのだと私は信じています。
ちょっと不思議なはなし。いかがだったでしょうか。神様とかを期待していた方は、ごめんなさいね。私は平凡な人間なのです。
それでは、おやすみなさい。