それ、分ける必要あるのかな。
こんばんは。
締めのブログを書いておきながら、どうしても伝えておきたいことがあって、パソコンを立ち上げた次第です。
いつも通り、少しあおり気味なタイトルですね。まあ、怒る前に聞いてくださいよ。
昨今の女性性ブームはすごいですよね。え、知らない?さてはあなた、まともな人間ですね。スピ系に詳しい人なら、一度は聞いたことがあるはずだもの。
(あ、心理学を学んでいる方はごめんなさい)
さて、その女性性とセットで有名なのが、男性性です。
この二つの言葉、元は心理学からきた用語だそうで。生物学的な性別とは別に、精神的な部分における「男性らしさ」や「女性らしさ」のことを指しているらしいです。
割合に違いはあれど、どの人にも備わっている要素だそうな。
で、この用語。なぜかスピリチュアル界でさかんに使われているのですが(ユングさんの影響かしら)、どうも本来とは違った意味で伝わっているような気がするんですね。
極端に言えば、男性性=エゴ、いらない思考。のような。
最初に断っておきますが、ごく一部の方たちだけですよ。大抵の方々は、男性性も必要だと説いています。
スピリチュアルの世界では、何よりも感性が大事。直感を一番とする人たちにとって、常識は邪魔者でしかありません。そのことから、男性性(=思考)は悪だと思っている方がいらっしゃるようなんですね。
「宇宙と繋がりたいのに、思考がエゴが、邪魔をしてくるんです」
「目標を立てて努力するのは男性性のやり方だから、私はバンジージャンプします」
……そんな方々に言いたい。あなた、騙されるよ。
男性性の役割について、ご存じでしょうか?理論性、客観性、決断力、行動力など、現実的な能力を司っているんです。
そのような大事な機能を、全捨てしたらどうなるのか。もうお分かりですよね。詐欺に引っかかります。
カルト宗教のやり方がいい例で、彼らはインスピレーションを餌に、思考する力を奪っています。人の弱みにつけこみ、恐怖を煽って支配する手口は、さすがとしかいいようがありません。
ちなみに、女性性は共感や受動的な感覚、柔らかさなど、感情に深く関係している役割を持っています。イメージとしては、右脳の働き方が近いかもしれません。西洋占星術でいうところの金星ですね。男性性は、火星に水星の論理的な部分を足した感じ。
金星の願いを叶えるためには、火星の力が必要だということを過去に書きましたが、
これ、なぜだか分かりますか?火星が「具現化」の星だからです。
金星だけでは、夢を見るばかりで形になりません。その夢を現実に落とし込むには、火星さんの行動力が必要なのです。その証拠として、人類の歴史を振り返ってみれば分かるはず。
よく女性性が花開いていた時期として、縄文時代が例に出されることがあります。確かにあの時代は平和でした。あらゆる人たちの人権が尊重された時期だったと思います。
ただ、ただね。文明の発展という点においては、男性性の功績が大きいと思うのよ。
男性性が創り上げた、すばらしい世界。その極みに私たちはいます。そして、これからは女性性の感覚が必要だといわれている。
でも、それは女性性が覇権を握るというわけではなくて、男性性と協力して世界を作るーー。真の統合が起きるのではないかと、私はにらんでいます。同じような見立てをしていらっしゃる占い師さんも多いはず。
そう考えると、男性性、女性性と分けて考えるのはもう古いのかもしれませんね。もちろん、スピリチュアル的な観点で見た場合に限りますが。
というわけで、2021年のブログ。ここら辺で終わりにしたいと思います。また来年に、お会いいたしましょう。