こんばんは、わかばです。
雑談が続いていますね。次のブログでは星の情報をお伝えしますので、しばらくお待ちください。星を読むのってなかなか集中力を使うんですよ。今の私では、上手く書ける気がしません。水星逆行のせいかな。笑
さて、少し前の記事で軽くレクター博士に触れましたが、
不思議な魅力がありますよね。数多い悪役の中でも、異彩の色を放っています。
「いや、誰? 」と思った方へ向けて、ハンニバル・レクターは架空の人物です。元記者であるトマス・ハリスが生み出した鬼子で、処女作である「ブラック・サンデー」以外の全ての作品に登場します。
通り名は「人食いハンニバル」。お察しの通り、気に入らない人間の一部を食べてしまいます。「やんややんやうるせぇヤツがいたから、肝臓をつまみに食ってやったわ(超意訳)」というセリフに、恐怖した方も多いのではないでしょうか。
彼のことをよく知るためには原作を読むことをお勧めしますが、映画の方もすばらしい出来栄えです。
アンソニー・ホプキンスの演技がねえ、薄気味悪いの!(褒め言葉)
初めて鑑賞した時は衝撃を受けましたね。原作では「端正な顔立ちの小柄なおじさん」のような描写があったので、てっきり貴族的な雰囲気をまとっているものだと思っていたのです。とはいえ、彼のレクター像は完璧でした。
ストーリー展開、ジョディ・フォスターの小鳥のように可愛らしいクラリス、どの場面を切り取っても名作です。まだ観てないよという方は、この機会にぜひ。
(グロテスクな描写がありますので、そこだけは注意してご覧ください)
さて、前置きが長くなりましたが、本題に入ります。学生の頃だったでしょうか、ひょんなことからホラー系の二次創作の作品を置いているサイトに迷いこみまして。その中の一つに、レクター博士が世界史の教師として出てくるものがあったのです。
世界史か……。
確かに似合いますよね。目立った描写はなかったように思いますが、社会系の教科は全てカバーしていそうです。哲学のトロッコ問題など、彼にとっては難しいものではないでしょう。礼節に欠く人間を犠牲にする、この一択です。
レクター博士といえば音楽や美術のイメージが強いですが、他の教科でも十分にやっていけると思います。例えば語学なんかは堪能だし、数学や化学も得意分野だったはず。
逆に、まったく想像がつかない教科ってなんでしょうね。家庭科とか?
とはいっても、料理にはかなりのこだわりがあるようですし、人の肉をあんなに美しく調理できるのは彼だけのような……。服についた汚れ(高確率で血液)を落とすのも上手そう。QOLを上げることに関しては、人一倍力を入れているはずです。
(『ハンニバル・ライジング』では、解剖した死体の縫合を行っていました。お裁縫もばっちり)
youtu.be
(名刺をメニュー表にしちゃう。気に入らないんだもん♪)
となると、残りは体育になりますが、これは演者によって変わってくると思うんですよね。
ホプキンス・レクターやコックス・レクター*1、貴公子然としたウリエル・レクター*2などは猟奇的な魅力があるとはいえ、あまり体育会系には見えないと思います。
ですが、これがミケルセン・レクターとなれば別。
なんか強そう。さすが元ダンサー、ガタイがいい。
マッツ・ミケルセン氏はスーツが異様に似合うことで有名ですが、普段着はいつもアディダスです。そのせいか、体育教師になったとしても違和感がない(少なくとも私の中では)。十代の頃は体操選手を目指していたそうですから、これほど向いていらっしゃる方はいないでしょう。
結果:レクター博士は(演者の力もあって)万能
なお、それぞれのレクター博士ですが、ボンドシリーズと同じで個性がはっきりと分かれています。ホプキンス氏が怖さ100だとしたら、ウリエル氏は美しさ100、ミケルセン氏はエレガントさ100といったところです。コックス氏は正直に言って、可もなく不可もなく、でした。他のメンツが濃すぎるのよ……。
魅力的な悪役が出演する「羊たちの沈黙」、週末の暇つぶしにいかがですか。
レクター博士が教えてくれる授業の内容、しかも体育ってどんなものなんでしょうね。
「効率のいいMの刻み方」、「素早く看護師の顎をかみ砕く練習」、「先祖の慣習に倣った処刑方法」とか……?
なんだか、強くなれそうですね。
*1:ブライアン・コックス。イギリスの俳優。映画版『レッド・ドラゴン』でレクター役を演じた。なお『レッド・ドラゴン』は後にホプキンス氏の主演で再映画化されている
*2:ギャスパー・ウリエル。フランスの俳優。『ハンニバル・ライジング』で若きハンニバル・レクターを演じる。2022年1月にスキー事故が原因で他界した。