ほうき星を追いかけて

星のこととか、日々感じたこととか、いろいろ。

おいでよ 独裁者の島

札束アピール(ゲームver)

しょっぱなからひと昔前の広告よろしく、お金(ベル)をちらつかせております。わかばでございます。こんばんは。

あれについて書きたい、これについて書きたいと思いを巡らしつつも、なかなか筆に乗せることができずにいました。最近はあつ森でサメばっかり釣っています。ジンベエザメを釣るとけっこう懐が温まるんですよね。ベル稼ぎは大事。

ゲーム関連は『ゼノブレイド3』やら『モンスターハンターライズ サンブレイク』やらで色々と忙しかったのですが、今月に入ってまたあつ森の島クリエイトに目覚めつつあります。

架空の世界とはいえ、自分好みの部屋が持てるって素敵ですよ。現実だとアンティークの家具なんてお高すぎて購入できませんから。小物だけで我慢しています。


しかし、大人になって再び『どうぶつの森』シリーズをプレイしてみると、面白いものが見えてくるなと。私が初めてプレイしたのは『おいでよ どうぶつの森』です。今よりもベルを稼ぐことが難しく、その割にお家のローンは高くて、住民の性格が辛辣だった頃のお話ですね。たぬきちが狡猾な古狸感を醸し出していました。まあ、今でもお金にがめついのは変わりないのですが……。

それに比べれば、あつ森の住民たちはとても善良。たぬきち氏も歳を重ねたせいか物腰が柔らかくなっているようだし、なによりベルを稼ぐのが楽ちんです。何かと物入りになるこの島において、これはありがたい。結局はベルこそが全てですから。

無人島で優しい動物たちとまったりスローライフ。なんと温かい世界なのでしょう。

……が、温かいだけに見えてしまうものがある

いやね、あつ森のコンセプトって島おこしでしょう。序盤の「無人島でキャンプ、DIY!」な空気ってものの数日でなくなってしまうんですよ。

移住してくれる動物たちを呼び込み、とたけけ氏を迎えたあとはもう好き放題です。川を埋め立て、崖を削り、コンクリートを流し込み……。自然破壊なんて何のその。お金さえ払えば、住人が住んでいるお家の場所を変えることもできるし(立ち退き)、口癖を変更することすらできます(言論統制)。

それどころか、嫌がらせをすれば気に入らない相手を引っ越しさせることだって可能です(粛清)。可愛い子と出会いたければ、マイルりょこうけんを駆使して無人島合コンへ。誰も止める人なんていません。だって、私が島民代表なんだから。全ての権限は主人公にあります。住民たちはニコニコしているだけ。

独裁者の気持ちがよく分かりますね。

権力者たちの微笑み。目に光がない。

おい森』で働くことの厳しさ、人は変わらない・変えようとしてはいけないということ、人間の陰湿さなどを学びましたが、まさか独裁者の気持ちまで知ることができるとは。さすが任天堂さん、よく考えてゲームを作られています(?)名作をプレイすることができて、私は嬉しいぜ。

でも、何より嬉しいのは、こんなくだらないことを書いて喜ぶちっぽけな自分でいられることと、暗に独裁者を非難するようなことを書いても処されない国に生まれることができたことです。それと、今日が金曜日であることですね。

月月火水木金金」なんて歌ってた頃に戻らないよう祈っておきます。

世界の平和とブラック企業の壊滅を切に願いながら、お布団より愛をこめて。