絶対的な未来などない
ラジオを聴きながらこんばんは。わかばです。
突然ですが、お詫びの言葉を述べさせてください。以前に書いた記事の中で、石井ゆかり先生のお名前を出させていただいたのですが、なんと「石田」ゆかり先生と誤って表記をしてしまっていました。
速報:秋月、社会的に死ぬ。
(この場合の社会とは、西洋占星術界隈のことを指す)
人の名前、しかも大先輩であり大御所でもあるお方の名前を間違えるとは何たる失態。取引先の会社名を間違えるなと社会人一年目の時にも言われたはずなのに。まったく、とことん社会不適合者なんだから!
というわけで石井ゆかり先生、本当に申し訳ございませんでした。私に対する罰として、先生には食後のプリン剥奪権を差し上げます。どうぞ最高級のプリンを頬張り、この秋月めを罵ってくださいませ。
さて、このブログでは「占いといえば西洋占星術」といった節があり、そのために星のことばかりを書いてきたのですが、占いにはいくつかの種類があります。
その中でも最もポピュラーなのが卜占です。偶然性から物事を読み取る占術ですね。タロットなどがそれにあたります。
私自身も好きな占法なのですが、鑑定メニューには組みこんでいません。理由は、ネガティブな結果が出た際にそれを絶対的なものだと思いこんでしまう方が多いからです。
当たり前ですが、未来は確定されたものではありません。こう書くと占い嫌いの方からは非難轟々なのですが、よくよく考えてみてほしい。占いが100%当たる未来とはどのようなものなのか。行動が結果に反映されないのだとしたら、努力なんてしても無駄だということになりかねないです。そんなクソゲー人生、まっぴらごめんでしょ。
我々の人生はクソゲーに近いものがありますが、ひょんなことから神ゲーに昇華される要素も持ち合わせているのです。タロットの結果に一喜一憂している方にはそれを知っていただきたいなと。
それでも悪い結果が気になって仕方がないという方へ。ある女性のお腹に一つの命が宿りました。
母親は赤ちゃんのために健康を維持しようと努力しましたが、お医者様から伝えられる言葉は悪いものばかり。そのことを母親の口から聞いた職場の後輩は、彼女に内緒で複数の占い師さんに相談しました。
そう、後輩ちゃんは筋金入りの占いジプシーだったのです。
占い師さんたちは卜占を用いて赤ん坊の未来を占いました(命占は使えません。まだ生まれていないから)。すると驚いたことに、全員の占い結果が概ね一致したのです。
「お腹の子の性別は男。この世に生を受ける可能性は極めて低い。母親には申し訳ないが、潔く諦めた方がいい」と。
中には「この赤ん坊は破壊的な性格をしているから、生まれてこない方が周りのためだ」とまで言い放った方もいたらしく、後輩ちゃんはショックを受けたそうです。もちろん、母親には伝えませんでした。
それから数週間ほど経ち、赤ちゃんがお腹に来てちょうど8ヶ月目になったころ。事態が急変しました。何の前触れもなく、陣痛が始まったのです。
長時間にわたる格闘の末、赤ちゃんは仮死状態で生まれてきました。早く出てきてしまったがために一部の臓器は未熟な状態。母親の腕に抱かれることもなく、しかるべき場所へと運ばれてゆきました。
その後、赤ちゃんはどうなったのか。元気に育って占いブログを書いています。
一応つけ足しておきますと、この話は後輩ちゃんから後になって打ち明けられたのを母伝いに聞いたものですので、少しばかり誇張が入っているかもしれません。特におかしいのが「赤ん坊の容態について複数の占い師に聞いた」という点でして、まともな占い師なら生死に関わる質問は避けるはずです。
生まれてこないのが周りのためだ、なんてことを言ってしまうのもプロらしくありませんからね。実際は、占いを趣味にしている無遠慮な知り合いに聞いてみたというのが正しいのではないかと思っています。
それにしても、面白いのが性別についてですよ。全員、二択で外してるじゃないか。
確率的には一番当てやすいんですけどね。ただフォローにならないかもしれませんが、表現の仕方が男性的だとはよく言われます。小説や脚本、油絵、どれをとっても「エネルギッシュな男性が書いた(描いた)のかと思った」と。
そういった面では当たったのかもしれませんが、ネガティブな見立てについては微妙に流れが変わっています。だって私、生きているんだもの。その後も透析が必要になるかもしれないだの、やれ手術を受けろだの言われましたけど、結局何事もないまま育っています。
途中から自分の話になってしまいましたが、こんな風に占い結果を変えて生きている人間もいるのです。卜占が見せるのはあくまで可能性のみ。そこから読み取れるのは警告とアドバイスです。審判が下ったわけではありません。
私の鑑定に追加される予定は今のところありませんが、本来はすばらしい占術です。占いは転ばぬ先の杖である。そのことを肝に銘じて、賢く利用してくださいね。