ほうき星を追いかけて

星のこととか、日々感じたこととか、いろいろ。

オンリーワンの難しさ

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こんばんは。

2日ほど前に、あんなブログを書きましたけど、

wakaba-star26.hatenablog.com

短所を晒すのって、勇気がいりますよね。

まあ、ブログに書くぐらいなら何ともないのですが、人と話している場合にはなかなか打ち明けられません。

正直になれないんですね。

人間は完璧ではないからこそ美しいのですが、自分ではなかなか認めにくいものです。
頭では分かっていても、体感としては受け入れがたいんですよね。完全無欠であるようにと、私たちは育てられてきましたから。

ですが、時の流れは速いものです。

数年前から、スピ業界で「ありのまま」が流行り始めました。世界はすでに風の時代へ突入しています。誰が何と言おうと、これからは個が輝く時代。ナンバーワンよりもオンリーワンにスポットが当たります。

オンリーワン。聞く限りでは、優しい響きを持っていますね。

けれど私は、このワードを見聞きするたびに、にが甘い気持ちを抱きます。なぜなら、このオンリーワンに気付くまでが意外と難しいから。


自然体って言葉がありますでしょう。

「あなたはそのままでいいよ。自分を良く見せようとなんてしなくていい。自然体でいた方がずっと素敵だよ」

これ、よく分からなかったんですよね。特に10代の頃には理解できませんでした。
常にマルかバツかを問う教育の下にいましたから、仕方のないことではあるんですけど。

「自然体って何。そのままでいたら、ずっと大根のままじゃない」

本気でこう思っていました。

背伸びをしたい年頃でしたし、なにより自信がなかったのでしょうね。ありのままの自分をさらけ出すことなんて、とてもじゃないけどできなかったです。
いつも、つかなくてもいい嘘をつき、ねちねちと自慢をし、見栄を張って生きていました。大根のくせに、「自分はトマトである!」と主張していたのです。

今思えば、周りの大人たちはそのことに気がついていたんでしょうね。

だからこそ、私に上記のような言葉をかけたのでしょう。けれど、当時の私には響きませんでした。一人の人間としての経験が、圧倒的に少なかったからです。

今だから分かるんですけど、自然体が一番だということに気付けるのって、自分と向き合った時だけなんですね。

それこそ、周りの野菜ーー。きゅうりやジャガイモと自分を比べ、ばっちばちの争いをし、鮮やかなニンジンになれない自分に落ちこみ……、そこで初めて、大根としての自分を見つめる。

このサイクルを丁寧に味わったからこそ、自分のよさに気付くことができたんです。

もちろん、違う道筋で辿りつく方もいらっしゃるでしょう。最初から自分に自信を持っている方だっていらっしゃるかもしれない。

ぶっちゃけ、ルートはどうだっていいんです。


大事なのは、自分自身と向き合うこと。


見たくもない自分を認めるのには、覚悟が必要になります。痛みもそれなりにありますし、時には恥ずかしい気持ちでいっぱいになります。人によっては、一朝一夕でできることではないかもしれません。

もし、自分の独自性に気付きたいのなら。

目の前のことに集中してください。いっぱい笑いましょう。泣きましょう。走って、転んで、立ち上がって、また転びましょう。失敗と成功を重ねながら、素敵な思い出を作りましょう。

そうすれば、何が自分にとって心地のいいものなのか自ずと分かってきます。

結局は、日々を大切に生きることが一番ですよ。