ほうき星を追いかけて

星のこととか、日々感じたこととか、いろいろ。

【西洋占星術】情報量が半端ではない牡牛座満月


月蝕+天王星食とな


というわけで、あれやこれやと理由をつけて天体図の読み取りをサボっている私です。

が、今回は違う!

ご存知の通り、今回の牡牛座満月は特別。皆既月食にプラスして惑星までかじっちゃっているという緊急事態です。これを読まずしてどうして占い師(仮)を名乗れようか。さすがの劣等生でも動かずにはいられませんことよ。

本題に入る前に一つだけ。私の星読みは独自の解釈によるところが大きいです。正統派の読み方ではございませんので、ご注意ください。
(例:民意を4ハウスから読み解くなど。本来、国民を表すハウスは1ハウスです)

さて、軽くおさらいをしましょう。日食・月食の星読みは、満月・新月図の時よりも高い視点から読み解きます。まあ、スケールの大きさが違う。ドラゴンヘッド・テイルが関わってきますからね。

今回はヘッドと月が3度以内で近付いており、しかも天王星もひっついていますから「変化変容」は避けようがありません。では、何が変化するのか。私の読んだところでは、


・経済観念
・物事を推し量る「価値観」の物差し
・国としての立場


これらに違いが出てくるのではないかと思いました。

まず経済観念。これは言わずもがなですね。牡牛座は物質的な価値を重んじる星座。蠍座は一点集中型、つまり限りあるものに価値を見出す星座です。両者のナチュラルハウスである2室と8室はギブアンドテイクの部屋であり、これもまた物質的な価値、金銭的な意味合いを持っています。

牡牛座の月と天王星(逆行中)のサビアンシンボルは牡牛座17度「剣とたいまつの戦い」です。このシンボルを読んで思い浮かんだのがタロットカードのソードとワンド。どちらも推進力のあるソートですね。ソードがやや事務的なのに対して、ワンドは情熱的です。冷ややかな理性で道を拓き、燃える意志を持って変革を起こさねばなりません。

主役である月と太陽がいらっしゃるハウスですが、11ハウスと5ハウス、水瓶座と獅子座のナチュラルハウスです。で、その水瓶座と獅子座はともに2ハウスと8ハウスに陣取っている。このことからも、いかに経済的な問題が浮き彫りになっているか。お分かり頂けるでしょうか。

さて、8室の水瓶座には強迫の土星が、7室の山羊座(土星ナチュラルサイン)にはーー、今回は外交と読んでいますーー。破壊と再生の冥王星がいらっしゃいます。この問題の原因は外の世界、つまり世界情勢にあるということですね。まあ、ニュース通りに事が運んでいる、と。

世界中がこんな様子ですから、他国も生き抜くのに必死です。我が国は自分たちだけでこの状況を切り抜けなければなりません。ここで立場の問題が立ち上がってきます。土星冥王星の圧は外から内にばかりではなく、内から外にも生じています。

昨今における日本の国際的な影響は日毎に弱まりつつあります。原因はまあ色々とあるのでしょうが、大きなものを一つ挙げるとすれば他国に対する経済的な援助ですね。今でもバラまいている感は否めませんが、昔はもっとすごかったのです。

これからの日本は貧しくなっていく一方でしょうから、今まで通りのやり方では上手くいきません。どこも日本を助けてはくれないのに、他国の要望ばかりを聞き入れているようでは国が潰れてしまいます。「お金にモノを言わせる」時代は終わった、というのが風の時代の主張です。

さあ、水は上から下に流れる、ということで我々国民の在り方ですよ。月の状態は先ほど申し上げた通りです。牡牛座ですから、土台や物事の価値観ですね。そこに変化を促されています。

ヘッドのサビアンは牡牛座13度「荷物を運ぶ男」。カリスマ性を発揮する13度です。金塊であろうと請求書の束であろうと、自分のものは自分で運ばなければなりません。あなたがこの先の未来に持っていきたいものは何でしょうか。剣とたいまつを駆使してでも守りたいものは?

対する太陽のサビアンシンボルは蠍座17度「自分自身の子どもの父である女」。金星と水星に挟まれています(そう珍しいことではありませんが)。

母子家庭で育ったせいでしょうか。このサビアンシンボルを読んで、私自身は母を思い浮かべました。

一人二役、閉ざされた蠍座の世界で、5ハウスもまた一人で完結する世界。本来は神秘的な意味を持つサビアンだそうですが、孤立無援もしくは支配権を一手に担っている。そういう風に読んでしまいますねえ……。
(あ、母が支配的だと言いたいわけではないですよ。親子仲は良い方です)

蠍座の支配星である冥王星が、混乱を表す魚座海王星と調和的な角度を取っていること、10室にいる牡羊座の支配星、火星が12室に隠れていることからも、あまりいい印象を受けません。火星はマンデン的な見方だと戦争の意味を持っていますが、それが双子座にいます。

双子座は3ハウスのナチュラルサイン、情報の星座。支配星である水星は太陽の隣にいます。ま、月並みな読み方をするとメディアだということになりますね。戦意がメディアによって隠されているのか、それともメディア自体が戦争の武器なのか。

とはいえ、武器にはならんよなあ。メディアは国にとっての真実を伝えるものであって、事実を報道するものではないですから。情報を鵜呑みにしてはいけないということは中学の社会の授業でも学びますし。となると、SNSの線が濃いのかなとも思います。魚座木星のコンボ(火星とスクエア)が威力を発揮するのもそっちかなと。

別の読み方だと国民の士気が下がっているとも読めますね。火星はやる気を出すために必要な天体ですから。

そろそろ長くなってきたので全体を読みます。アセンダントは蟹座10度「完全にカットされていないダイアモンド」。以前にも取り上げたシンボルですね。

その時は未知の可能性として読んだはずですが、今回は未熟であると判断しました。仲間意識の強い蟹座から宇宙は一つ、の魚座に発展しなければならないからです。ドラゴンテイル(5室)からヘッド(11室)の流れからも分かる通り。

向かう先はMC、魚座23度「精神主義的な現象」。そりゃあ精神主義にもなるでしょうよって話です。これだけ物価が高騰してるんですもの。物質的に恵まれるのが難しいのなら内側を満たすしかありませんよね。また月並みな解釈で申し訳ないですが、「厳しい環境から自分(国)にとって本当に必要なものを見つける」。満月が伝えたいテーマはこれなのではないかと思います。


さて、皆様はどうお読みになりましたか?





余談ですが、お体には気をつけて下さいね。今回スポットライトが当たっている星座たちーー。蠍座は生と死を、牡牛座は肉体を表しています。この二つがピックアップされたからといって死亡者数が増えるわけではありませんが、何かと体調を崩しやすい時期です。どうぞご自愛下さいませ。

それでは、おやすみなさい。

ソフトクリームと等価交換のはなし 前編

どら焼き。四国出身の子からもらいました
本日はベリーベリーショート


こんばんは、わかばです。

ちょっと奥さん、聞きました?「等価交換」ですって。まあ嫌な響きのあるタイトルですよね。ごめんなさいね。良心の欠片もなくて。

嫌なタイトルついでに嫌な忠告を。ブログについて、なるべく柔らかい表現を心がけてはいますが、たまに辛辣な内容になってしまうことがあります。私も一人の人間です。全ての人に寄り添った記事を書くことはできません。優しいものであれ、厳しいものであれ、私が書きたいと思ったことを文章にします。

その際に、心根の優しい方などは「これも一つの意見だから……」と我慢しながらお読みになられたりするのですが、遠慮なく失望して下さいね。百人いれば百通りの意見があるのがこの世の常。ですが、それを採用するかどうかはまた別の話です。

さて、本題に入りましょう。転職する際に面接を受けたのですが、その帰りに地元のサービスエリアに寄りましてね。小旅行の前に立ち寄ったり、友だちとオープンキャンパスの帰りにアイスを食べたりと、私にとっては思い出深い場所です。

店内を冷やかしつつ、謎のお土産たちから目を上げてみると、何と新しくカフェができているではありませんか。

こちとら、ちょうどソフトクリームが食べたいお年頃(?)。さっそく注文したのですが、店員さんの受け答えがどうも曖昧です。聞くところによると、その日が初の出勤日。しかも学生なので働くこと自体が初めてなのだとか。

もちろんソフトクリームを巻いたことなどありませんし、ケーキを箱に詰めたこともない。何より接客の経験があるわけでもないのに、初日から一人で店頭に立たされていること自体がおかしいです。

「マニュアルは?指導者の方はいらっしゃらないのですか」
「ありません。一応パティシエが奥にいるのですが、『一回聞いたら覚えて』って言われちゃって……」

いやいや、スターバックスかよ!(※店舗によって事情は違います)そのスタバですら最初の1、2ヶ月はちゃんと指導が入るっていうのにね。まあ、パティシエの言うことですから仕方ありません。その道の方々の指示が厳しいものであるということは、私も学生時代のバイトの経験からよく理解しています。

……ところで、ソフトクリームを巻く機械は大まかに分けて2種類あるのですが、片方の機械はなかなかの曲者。機械自身の動きに慣れるまでは上手く巻けないのが普通です。

私が頼んだのはバニラ以外のアイス、つまり難しい方の機械を使います。これを初めての方が見本もなしにきれいに巻くのはまあ、無理なような……。

誰かー!ここの制服とカウンターの奥に入る権限を私に下さーい!

「店員さん、ソフトを巻くのは初めてですよね?」
「あ、パティシエの方と代わりましょうか」
「いえ、巻きましょう。6本巻いて頂いてもよろしいでしょうか! 」
「え、いや、でも。ぐちゃぐちゃになっちゃうかも」
「いいんです!物は試しです!全部買い取らせて下さい! 」

こうして、来て早々に熱血指導をするはた迷惑な客と、新人店員さんのソフトクリームを巡る物語が始まったのでした……。5分で終末を迎えましたが。




中途半端な終わり方ですみません。普段なら一つの記事にまとめるのですが、スマホでポチポチ打つのには限界がありまして……。

何だか、スタバ好きさんやら現役パティシエさんやらを敵に回しそうな記事ですが、これには続きがあるんです!というわけで、秋月に一言おっしゃりたい方。怒りは次回にまで取っておいてください。毎度言い訳がましくてごめんなさいねえ。

【西洋占星術】キロン、それは傷か傷痕なのか



薄れゆく苦い記憶


こんばんは、わかばです。

引っ越した先の生活は少しばかり慌ただしいものの、それなりにいいものでございまして。職場の人間関係にも恵まれ、現在は向かうところ敵なしの状態であります。

それもこれも、周りの方々のおかげですね。特に、以前働いていた職場の上司には厚くお礼を申し上げたいところです。まだ若いのに有能極まりなく、ついでに優れた人格者でもありました。ああいう方にこそ人の上に立って頂きたいものです。

そんな中で、唯一気がかりなのがネット環境。ですが、これについては待つ以外に方法がないため、心を無にしてスマホを覗きこむだけです。

落ちつけわかば。何事も内なる平和、内なる平和が大事なのよ。シーフー老師がおっしゃっていたじゃない。

ちなみにシーフー老師は『カンフーパンダ』シリーズに出てくるキャラクターです。本来ならばここでAmazonのリンクを貼るのですが、案の定読みこむことができませんでした。ええい、チキショウ!

今まで出た作品の中で、私が一番好きなのは『カンフーパンダ2』です。特に印象深いのがこちらのセリフ。

「それだよ。傷はいつか治る」

「私は貴様の記憶に傷ではなく傷痕をつけた。永遠に残る傷痕だ」

「じゃあ傷痕は……、薄くなる? 」


現在、確認できる手段がないので一言一句違えずにというわけにはいきませんが、確かこんな感じのことを言っていたような気がします。

でね、この感覚ってキロンに近いのではないかと個人的には思うんですね。

キロンは言わずと知れた傷と癒しの小惑星。不死身であったケンタウロスのお医者様、ケイローンからその名を頂いています。そのため、射手座と関わりが深いとも言われていますね。

ネイタルチャートでは、キロンが入室したハウスに関することで傷を負いやすい(もしくは負っている)と読むことができるのですが、この傷、治るか治らないかでけっこう意見が分かれます。

完治派の考え方は、痛みに立ち向かうことでキロンを才能として消化することができる。最終的にもたらされるのは自己に対する癒しである。
(背景:不死身のケイローンは受けた傷の痛みに苦しんだ末、永遠の命を手放すことで安息の時を得た。死後、彼はゼウスの手によって射手座となった)

一方で、生傷派の考え方はキロンの傷は一生治らない。だが、他人の痛みを和らげることはできる、ですね。
(背景:母親に捨てられたせいで心に傷を負い、肉体に受けた傷も治すことができなかったケイローンだが、医者として多くの人を癒してきた過去がある)

神話に基づいた意見ですから、割と癖のないメジャーな考察だと言えますね。正直、どちらを採用するかは個人の好みだと思います。

私自身はやや生傷派よりですが、常に傷口がパックリと開いているとは考えておりません。先述した通り、キロンの傷は徐々に傷痕として残っていくのではないかと。

できたての頃は酷く痛む傷ですが、適切な処置をすればいずれ傷口は塞がります。キロンの傷も同じように、歳を重ねるごとに痛みが薄れていく可能性は十分にある。ただ、神話からも分かる通り、受けた傷は生半可なものではありません。かすり傷のようにまっさらな状態に治るとは限らないのです。

寒い日に古傷が疼くように、ふとした拍子に痛みがやってくる。あるいは追憶によってーー。例えば、帝王切開の傷痕などは見るたびに当時の大変だった記憶が呼び起こされたりしますよね(昔は手術後の処置も痛みを伴うもので大変だったと聞いております)。

キロンが与える痛みは、もちろんリアルタイムで受けたものもあるでしょうが、ほとんどが過去の幻影によるものなのではないかと私は考えています。

ポーが自らの記憶によって悩まされたように。

もちろん、この考え方も数あるうちの一つの意見でしかありません。私とは違った見解をお持ちの方もいらっしゃると思います。

それでいいのです。星読みに正解はないのですから。

大事なのは自分の頭で考えて、自分自身が納得できる答えを打ち出すこと。これに限ります。

さて、キロンについて。あなたはどのように考えますか。